パソコンに代表されるデスクワークで、最も多いのが目の疲れです。とは言っても、目には多数の機能があり、目の疲れと言っても一概には言えません。
目には「見る」という機能しかありませんが、そのためには多くの複雑な仕組みが働いています。目がつかれるというのは即ち、そのうちのいくつかに負担がかかっているということで、どの部位に負担が掛かっているかを知る必要があります。
目をカメラに例えると、
- 虹彩(こうさい)...絞り
- 水晶体...レンズ
- 網膜...フィルム
となります。
カメラのピント調節は、レンズを前後に移動させて行いますが、目の場合は水晶体の厚みを変えて行っています。
網膜に結ばれた像は、網膜内のいろいろな種類の細胞を経て神経刺激により変換され、大脳に送られます。大脳に送られた情報は、大脳で解析を行い、「見る」という行動を行います。
では、目の機能について具体的に見ていきましょう。
露出の調整
カメラの絞りに当たるのが、目で言うところの虹彩です。そして虹彩には、瞳孔括約筋と瞳孔散大筋があり、光量によって瞳孔の大きさを調節します。
明るさ
見ようとするモニの明るさに差があると、視線を移動する度に瞳孔の大きさが変わります。デスクでの作業の場合、パソコンの画面とその他の物との明るさの差が大きいと、瞳孔括約筋と瞳孔散大筋に負担がかかり疲れます。
感度
網膜の細が光量に応じて化学的に変化をします。しかし、明暗に順応しようとするこの変化は、瞬時に対応出来ません。
明暗
明るい室内で暗い画面をみるというような場合、網膜の感度調節に若干時間がかかるので、画面が見づらくなります。また反対に、暗い室内で明るい画面を見るような場合には、まぶしく感じます。
ピントの調整
ピントの調整は、水晶体の厚さを変化させることで行われますが、水晶体の厚みは毛様体筋の伸縮で行われます。
毛様体筋はが収縮すると水晶体は厚みを増し、近くにピントが調整されます、遠くのものを見たときには、毛様体筋が力が入っていないので、水晶体は薄くなります。
俗に言う、目の疲れをとるためには遠くのものを眺めるのが良い、というのはそのためです。
距離を同じにして疲れを最小限に
パソコンでの作業では、画面のほか、資料を見たり、人によってはキーボードを見たりして作業することが覆いと思います。
その時に、画面、キーボード、資料などが目から同じ距離にあると、ピント調節を擦る必要がなくなるので、毛様体筋の負担は軽くなります。
また、前述でも述べた通り、目から距離をとることで、疲れは溜まりにくくなります。
眼球運動
視線は上下左右、及び斜めに動かすことができます。そのため、左右それぞれの眼球の外側には、上下、上下斜め、内外の3つ、合計6つの外眼筋がついています。それらの外眼筋を使い、眼球を動かしています。
両目の共同運動
物を見るとき、目は左右同時に動くので、両目の外眼筋は共同の動きをします。しかし、左右の目の外眼筋は直接つながっているわけではないので、左右それぞれに映った像を判断しながら視線運動が行われます。
一般的に言われる、近くのものを見続けると目が疲れるというのは、近くを見ているときには視線が内側によ寄り、結果的に外眼筋に負担がかかるからです。